高嶺のぼっちはかまわれたい

女の先輩はムンクの叫びのような顔をしていて、男の先輩はイスからずっこけている。

そこへ、よたよたと女の先輩が歩み寄ってくる。


「た…、高嶺さんだよね?」

「はい、そうです」

「えっと、だれを探してるんだっけ?」

「影山先輩です」


わたしがそう言うと、女の先輩の表情が固まる。


「マドンナが…、ジミーに用事?いや、ないない…。きっとなにかの間違いだ」


なぜか女の先輩はブツブツとひとり言をつぶやいている。


「ウチのクラスにイケメンの“カネヤマ”がいるけど、探してるのはそっちだよね?」

「カネヤマ…先輩?いえ、わたしが探しているのはカ“ゲ”ヤマ先輩です」

「ホントのホントに!?」

「ホントのホントです」


女の先輩はごくりとつばを飲み込む。


「…で、でも、どうしてマドンナが影山なんかに…」

「ちょっと…、大事な話があって…」


青春ノートをだれかにバラされるかもと思ったら、わたしは恥ずかしさで顔が赤くなった。