高嶺のぼっちはかまわれたい

「はい、そのジミー先輩です」


そのわたしの返事を聞いたときの2人の――いや、その場にいた3年生たちの顔といったら。

みんな顎が外れそうなほど口を開けて、目をむき出しにして、息が止まっていた。


「マドンナから呼び出し…!?ジミーのやつ、前世でどんな徳を積んだらそんなことが起きるんだ…!!」

「か、影山なら2組だけど、どうしてマドンナがあのジミーなんかに…!?」

「2組ですね。ありがとうございました」


わたしはペコッとお辞儀をすると、3年2組の教室へと向かった。


なぜわたしが学校に登校してすぐに、普段ならくることもないような3年生の階にきて、ジミー先輩を探しているかというと――。

それは昨日、ジミー先輩にわたしの青春ノートのことを口止めするのを忘れていたから、それを言いにきたのだった。


絶対にだれにも見られたくなかった青春ノート。

それをジミー先輩に見られ、悶絶するほどの羞恥を味わったというのに、もしあれをジミー先輩が他のだれかに話したら――。