高嶺のぼっちはかまわれたい

突然、後ろから手首をつかまれた。

その次の瞬間には、なぜかわたしは壁に押さえつけられていて、その上からジミー先輩が覆いかぶさる。


「…へっ?」


急な出来事に驚いて逃げ出そうとすると、わたしの行く手をふさぐようにジミー先輩が壁に左手をついた。


な、なんなの…この展開。

これってもしかして、壁ドン…?


現実で壁ドンされたことに困惑して目をパチクリとさせて固まっていると、そんなわたしの顎にジミー先輩がそっと手を添えた。

まるで俺のほうを向けと言わんばかりに、クイッとジミー先輩のほうへ顔を向けさせられる。


その瞬間、わたしは思わず息を呑んだ。


なぜなら、目にかかるほどのうっとうしい前髪をかき上げて露わになったジミー先輩の素顔は――。

切れ長の目に、鼻筋が通っていて、驚くほどきれいな顔立ちだったのだ。


不覚にも、実はイケメンのジミー先輩に一瞬見惚れていた。


「たしか、壁ドンからの顎クイがされたいんだっけ?こんな感じをご所望で?」