高嶺のぼっちはかまわれたい

それから数日後。

今は生物の授業。


先生が黒板に書くのを見計らって、わたしの前のほうに座る女の子たちが手紙をまわし合っていた。


…うらやましい。

わたしも、先生の目を盗んで友達と手紙交換したい。


そうだっ、メモメモ…。


【・先生に気づかれないように友達に手紙をまわす】


わたしは青春ノートに書き込んだ。


「それじゃあ、今日の授業はここまで。テストまでにちゃんと復習しておけよ〜」

「「は〜い」」


4限の生物の授業が終わった。


「そうだ。授業で使った人体模型を備品室に戻しておいてほしいんだが、今日の日直だれだ〜?」

「わたしです」


わたしはスッと手を上げた。


「じゃあ、高嶺。悪いが、お願いしてもいいか?」

「はい、大丈夫です」


わたしは、教卓のそばに置いてあった人体模型を抱えると教室を出た。


「…おおっ、マドンナが人体模型を運んでる」

「あの人体模型になりてぇ〜!」