カリスマCAMPARIソーダ

 


見た目だけじゃなく勉学にも励んだし、男の子が好きなスポーツについても学んだ。


自分が完璧なかわいい女の子になる頃には、百奈を取り合う男の子が続出して。有頂天になってしまえば、バチが当たったかのように女の子たちから嫌がらせを受けた。


かわいい自分を作るのを辞めて、地味な自分に戻ろうとも思ったけれど、そんな時に大学で乙菱に出会ったんだよね。


かわいい百奈が大好きだって言ってくれて、本当に嬉しかった。 


だから盾狼君に付き合うふりをしようって言われた時、今の百奈のままでいいんだよって言ってもらえた気がしてちょっと嬉しかったんだ。




駅へと向かう道。表通りから裏道に入れば、一気に静けさに包まれる。平日は飲み会も少ないせいか、人通りも少ない。


まだ20時だけど、夜道をかよわい女の子一人で歩かせるってどういう神経してるの!?別に鹿助君に送られても嬉しくありませんけど?


「あれ、百奈ちゃん?……矛兎百奈ちゃんじゃね?」


私の強がりは、男のしゃがれ声にかき消された。


振り返れば3人組のヤバそうな男たち。真っ白なダウンの下はなぜかタンクトップにシルバーの鎖型ネックレス。頭がピンクの男。もう一人はハイトーンカラーの男。


さすがに薬学部にこんなのはいない。……でもどっかで見た気もするし。


「ええと。どちら様?」

「俺たちぃ、総合人文学部なんだけどぉ。知ってる?」

「んーと。ごめんね。ちょっと知らないかなあ。」

   
総合人文学で思い出した。


昨日、中庭で、鹿助君にくっついてた女の子たちと一緒にたむろっていた男の子たちだ。前にこの辺りで、一緒にいるのをみかけたことがある。