カリスマCAMPARIソーダ




「『米と肉。』っていう女の子、初めてかも。」

「うっそ。なんで?あんなにコスパよくお腹が満たせる場所はないっていうのに?」

「あそこ凄いよね。千円以内でステーキ食べれる上にご飯何杯でもおかわりだし。」

「うんうん、お漬物とそぼろ食べ放題でね。肉そぼろでご飯が何杯でも進むよね。」
           
「シメはやっぱ生卵と肉そぼろのご飯でしょ。」

「わかるー。」


意外な矛兎百奈の食癖を知ったところで、早速『米と肉。』の店に足を運んだ。うっそ本気かよ。軽くホテル最上階のディナー予約しなくて良かった。 


ほぼセルフサービスの店で、当然店内は9割が男。


タッチパネルで自分の食べたいカルビを選んで、百奈にメニューを選ばせる。


「私、自分でお金払うから別会計でいいよ。」

「よくないでしょ。俺が誘ったんだし。」

「えー。ほんとー?じゃあ、お言葉に甘えちゃおっかなあ。」


男が嫌いな典型的なタイプを、しれっと百奈がお手本のようにやるから失笑が止まらず。自分で出すふりしといて、結局は奢らせる気満々の典型例ね。


タッチパネルを、慣れた様子で百奈がタッチしていく。


“選んだ商品”項目を見ていれば、なぜかあっという間に6品が並んでいた。


俺のカルビと、その他はらみステーキ、チキンステーキ✕4。千円以内とはいえ6品もあれば、金額はランチでコースが食べれる額に相当する。