次の日、百奈とディナーの約束で、そのまま5時間目の講義が終わり次第、繁華街へと足を運んだ。
手はずに抜かりはない。
きっと百奈は、俺と合流して1時間以内に、昨日の女の子との関係を聞いてくるはず。
周りに奇怪な目を向けられながら、二人で電車のドアを背にして立つ。
「ねえ、鹿助君。昨日の中庭にいた女の子たち……なに?」
「え?…ああ、腕組んできた子たち?」
「うん。」
百奈を手すりの淵に追いやって、囲うように見下げる。
涙袋に淡いピンクが乗っていて、ありがちなメイクなのに、他の女の子とは明らかに違う矛兎百奈の盛り顔。
今日ご飯の後、すっぴん拝めるかもしれないけど、コイツとセックスするのかと思うと気が滅入る。どうせなら全機種のゲームが揃ってるラブホにしたいなあ。
「同クラの子たちだよ?要約すると、俺に気がある女の子たち。」
「……大丈夫?」
「何が?」
「あの子達、けっこう治安悪げな男の子たちとつるんでるの、前に繁華街で見たことあるんだよね。」
「……なに?嫉妬?」
「はいぃ?今のをどう聞いたら嫉妬なの??」
不思議そうに首を傾げる目の前の女。上向きの長いまつ毛が、百奈のブラウンアイを惹き立てている。
昨日の女の子たちのがケバイしチャラそうだけど、数倍百奈よりも可愛く見えたし。



