ひな壇のような大教室。
スーツで授業を受ける鹿助《ろくすけ》君に、周りの女子は釘付け。
ヒソヒソ声を解読したところ、今日は髪型とスーツのお陰でいつもの2割増らしい。もう神レベルだって。
私から右斜め49度の位置に座る鹿助君が、周りをイケメン男子だけで囲んでいる。
あの同性ハーレムは、よく分かる。
自分と同等クラスの人種とつるめば、嫉妬を買うことが少ない。自分より見劣りする同性とつるめば、どうしても嫉妬されやすいのだ。
だから私も、自分と同じくらい可愛い男の娘といつも一緒にいる。
「ねえ百奈、下地変えた?なんかいつもより肌くすんで見えるよ?」
「えーウッソ。これいつもより高いやつなのに。」
「若いうちからあんま高いの使っちゃだめだって。肌を甘やかすだけだよ?」



