「ねえ、大学を平穏無事に卒業するためにも、俺ら付き合っとかない?」
「付き合っとかない。」
「百奈と鹿助、うわべだけ付き合っとかない?」
え?うわべだけ?
……いや、ないない。
「鹿助君のことを好きな女の子からいじめに合う未来しか見えない。」
「そのために器用な俺が助けるんじゃん。」
「自分で原因作っといて助けるの?自作THEEND」
「その代わり俺のことも助けてよ。俺、6年で平和に卒業したいし、女の子関係で留年するとかマジあり得ないから。」
「うわべの恋人が、私である必要がどこに?私には関係ないって、」
「相手の男に色目まで使って俺を助けられるのなんて百奈しかいない。」
「うるさいよ。」
私の演技力を鼻で笑ったくせに。
鹿助君からおにぎりを取り上げようとすれば、おにぎりを高く掲げられた。
つま先立ちで「返して返して」と手を伸ばせば、鹿助君に「そういうのがあざといんだって」と言われる始末。



