あの夏記憶を失った君と透明な恋をする

颯は少し顔を赤らめるけれど、それも一瞬。すぐにいつもの笑顔になって隣へ向かっていく。私の家より少し前なのに送ってくれたんだ。不覚にもうれしく思った。
家へ帰った私がすることは一つだ。まず、颯に頼らなくても一人で学校くらい行けるようにするためにマップとかを見ながら地図を描く。幸い、家自体は複雑な形をしていないのですぐに自分の部屋らしき場所は見つかる。
女の子らしいピンクふりふりの部屋だ。ベット周りにはもちろんぬいぐるみ。きちんと整理整頓された机に向かい、椅子に座る。
とりあえず、ペンは筆箱の中に入ってるとして、地図をかける紙やせめてノートを探さなくちゃ。棚をあさる。
「あれ?ここ鍵がかかってる。なんでだろう?」
でも、ほかのところにノートは入ってたし、まあいっか。