あの夏記憶を失った君と透明な恋をする

どんな顔をして会えばいいのだろう?どんな表情をしたら、璃子が悲しまないだろう。勇気を決めてノックをする。
「どうぞー」と軽やかな声が聞こえる。俺は、営業用ニコニコスマイルを張り付けたまま、璃子の病室へ入る。彼女も顔は笑っているが、目は笑っていない。でも、怒っているわけでもない。何も感じていないようだ。とりあえず、適当な挨拶をして、病室へ入る。
そのあとは、ほぼ質問攻めだった。重要なのは名前と学年と年齢と誕生月と誕生日くらいかな、、、などと考えながら質問に答える。もちろん、営業スマイルは崩さずに。