〜響心〜

朝いつものように登校する。下駄箱を開けると、紙切れが一枚入っていた。


『文化祭絶対来て』


差出人が書いていない、簡素な言葉だった。それでも、私はわかる。


この優しい筆跡は絶対に葵だった。


もう転校するし、葵を見られるのも最後だと思うから行こう。


それで、終わりにしよう。


文化祭のステージ発表は皆んなで白雪姫をやるらしい。

お話は分かるから少しは楽しめると思う。