その瞬間、萩乃は鼓動が激しく波打つのを感じた。
「蝶子が誘拐!?本当なのかね?」
「はい。先ほど非通知からの電話があり、相手は『花札蝶子を誘拐した。返して欲しければ現金で1億用意しろ』と・・・」
メイドはその時の恐ろしさを思い出したのか、唇をわなわなと震わせた。
「なんて事だ。とにかく、警察に連絡をしよう」
小一郎が上着からスマホを取り出す。
するとメイドが慌ててそれを制した。
「いけません!旦那様」
「え?どうしてだね?」
「犯人はこうも言ってたんです。
『金は3時間後、港近くの第二倉庫に持ってこい。ただし、持ってくるのは花札小一郎1人でだ。警察に知らせたら娘の命はないと思え』と。恐ろしい含み笑いをしながら・・・」
メイドは説明を終えると、額に玉のような汗をかいていた。
「なんて奴だ。とにかく、すぐに1億用意する。銀行へ向かうから車を表にまわすように言っておいてくれ!」
「か、かしこまりました!」
小一郎とメイドがバタバタとリビングを出ていく。
2人はこの混乱で気付かなかった。
話し合いの途中から、萩乃の姿が見えなくなっていることに。
「蝶子が誘拐!?本当なのかね?」
「はい。先ほど非通知からの電話があり、相手は『花札蝶子を誘拐した。返して欲しければ現金で1億用意しろ』と・・・」
メイドはその時の恐ろしさを思い出したのか、唇をわなわなと震わせた。
「なんて事だ。とにかく、警察に連絡をしよう」
小一郎が上着からスマホを取り出す。
するとメイドが慌ててそれを制した。
「いけません!旦那様」
「え?どうしてだね?」
「犯人はこうも言ってたんです。
『金は3時間後、港近くの第二倉庫に持ってこい。ただし、持ってくるのは花札小一郎1人でだ。警察に知らせたら娘の命はないと思え』と。恐ろしい含み笑いをしながら・・・」
メイドは説明を終えると、額に玉のような汗をかいていた。
「なんて奴だ。とにかく、すぐに1億用意する。銀行へ向かうから車を表にまわすように言っておいてくれ!」
「か、かしこまりました!」
小一郎とメイドがバタバタとリビングを出ていく。
2人はこの混乱で気付かなかった。
話し合いの途中から、萩乃の姿が見えなくなっていることに。



