『きゃああああああああああああ!!!
玲花様のお通りよ!!!!!!!!!!!』



『おはようございます!玲花様!!』

『今日も可愛いですね!!!』

『はぁ、朝から玲花様見れて幸せ…♡』

『美しすぎて鼻血出てきた…』



毎朝恒例の、校門での私のお迎え。


なんか知らないけど、いつの間にか私のファンクラブみたいなのがあるらしい。


ぶっちゃけどうでもいいし、毎朝これがうるさくて地味にストレスだけど…。



「…うっさい。迎えるならもうちょっと音量下げて。」



『きゃああああああああああああ!!!!!』



『玲花様が喋りましたわ!!!』

『今日はいい日になりそう!!』




……ったく、音量下げろって言ってんのに……





┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈




「おっはー、人気者の玲花様。(笑)」

「…何笑ってんのよ、うざい。」




こいつは幼馴染の『西条 葵』。
幼稚園からの付き合いで、私の唯一の友達であり親友。



「毎朝毎朝大変そうねー、ほんと。」

「大変どころじゃないわよ。葵、あんただってファンクラブみたいなのあるでしょ。」

「えー?あたしはそこのファンクラブ潰したよ。だるかったし。」

「…相変わらずファンキーなことするわね。」