ツレナイ彼×ツヨガリ彼女

「ほら」
ぶっきらぼうにはんかちを渡す慶介。
「ありがとう」
理香子はありがたく受けとり涙を拭いた。
「片桐と結城にはこれからかなり負担かけるな。すまない。」
「そんなこと言わないでください。」
理香子は涙を拭きながら近藤の方を見た。
「片桐」
「はい?」
「結城のこと頼むな」
「なんで俺ですか」
「お前にしか頼めないだろ。結城と片桐、いい関係性だと思うぞ?お互い遠慮ないしな。」
「・・・」
確かに遠慮はないと納得する二人。
「結城が無理しすぎないよう見張っててくれよ?」
「・・・俺の言うことなんて聞くわけないじゃないですか」
慶介が理香子の方を見る。
「確かに」
理香子はそう言って少し笑いながらまた大粒の涙を流す。
「結城は片桐が今のままでいられるように見張っててほしい。」
「えー?片桐さんは今のままでいいってことですか?」
「そうだ。片桐は今のままがいいんだよ。今のままでいい。」