月花のナイトに寵愛される

「部屋ノックしても返事ないと思ったらメモ置いてあるし! 家出中なのに普通に学校来てるし!」

「ごめん……でも学業は学生の本文だし……」


言い訳がましいと思いながら本音を伝える。
すると湊は目を見開いた。


「……それがこんな状況なのに休まず学校来た理由?」
「え……うん。それ以外にある?」


他にいったいどんな理由があるんだろうと考える。

これ以上、湊の怒った顔は見たくなくて表情をうかがっていると、みるみるうちに崩れていく。


「……ぶっ、あはははっ!」
「えっ、な、なに?」


突然声を上げて笑い出した理由がわからなくて困惑する。


「依桜ってほんとに真面目なんだね」


その言葉も笑いで震えていて、やっとわかった。
私が真面目すぎておかしいから笑ってるんだって。

理由に気づけばまた心臓が嫌な音をたてる。

……昨日は褒め言葉のはずだったのに。

なんて返したらいいかもわからずうつむく。