第一章【最悪な日】
今日、5月30日は私こと石垣菜々美にとって最も最悪な日になるだろう。なぜなら初恋であり片想い歴=年齢である大切な幼馴染が亡くなってしまったからだ。しかも相手は飲酒運転をしていたのだ。お葬式の最中にも「どうして優紀なのだろう?」「この世にはもっと悪いことをしている人がいるのだから、そのひとを殺したほうがいいのでは?」などと最低なことを考え神様を恨んだ。でも、そんなことを考えても優紀は帰ってこない。その現実に打ちひしがれていた、、、。その日は悲しさや悔しさや寂しさや気持ちを伝えられなかったという後悔を感じながら眠りについた。