「零様、綾芽様の元へ!」
私の呼びかけに応じて、零様は綾芽様の元へと向かった。
一方、私は零様とは一旦分かれて、妖魔専門護衛隊の待機部屋へと急ぐ。
待機部屋に着くと、副隊長である三澄が私の存在を見つけた。
「隊長っ!」
「ごめんなさい、状況を教えてもらえますか?」
「はいっ! 敵は一体で桜華姫の結界を侵入してきて、屋敷を奇襲。隊を三組に分け、前線、屋敷全体警護、桜華姫の警護と配置済みです」
「承知。綾芽様の元には零様が向かった。三澄は屋敷全体組みの指揮を担当、私は前線に向かう」
「絶対に無茶はしないでくださいよ」
「わかってる、ありがとう」
頷き合って目を合わせると、三澄と私はそれぞれの配置へと向かう。
基本的に私が自ら前線に立つことは珍しくなく、三澄をそれを承知で送り出してくれている。
私は黒煙の立つ裏庭のほうへと向かった。
前線は思ったよりもひどかった。
裏庭へと続く廊下と石畳には、多くの負傷者が倒れており、その先から刀と刀がぶつかる音がする。
私の呼びかけに応じて、零様は綾芽様の元へと向かった。
一方、私は零様とは一旦分かれて、妖魔専門護衛隊の待機部屋へと急ぐ。
待機部屋に着くと、副隊長である三澄が私の存在を見つけた。
「隊長っ!」
「ごめんなさい、状況を教えてもらえますか?」
「はいっ! 敵は一体で桜華姫の結界を侵入してきて、屋敷を奇襲。隊を三組に分け、前線、屋敷全体警護、桜華姫の警護と配置済みです」
「承知。綾芽様の元には零様が向かった。三澄は屋敷全体組みの指揮を担当、私は前線に向かう」
「絶対に無茶はしないでくださいよ」
「わかってる、ありがとう」
頷き合って目を合わせると、三澄と私はそれぞれの配置へと向かう。
基本的に私が自ら前線に立つことは珍しくなく、三澄をそれを承知で送り出してくれている。
私は黒煙の立つ裏庭のほうへと向かった。
前線は思ったよりもひどかった。
裏庭へと続く廊下と石畳には、多くの負傷者が倒れており、その先から刀と刀がぶつかる音がする。



