守護王の最愛~運命を壊す禁断の恋は、祝福の淡雪を降らせる~

「オマエハイラナイニンゲンダ」
「やめてっ!!!」
「オマエ……レイトムスバレナイ……ウンメイハ……オマエニナイ」
「そんなことわかってる!! わかっているの!!」

 そうして守護刀で妖魔の腕を振り払った瞬間、私は自分の部屋に倒れていた。
 びっしょりと汗をかき、息が乱れている。

 目の前には小さな妖気の渦があり、次第にそれは消えていった。
 妖魔によっての精神攻撃だと気づいたのは、夜が明けた頃だった──