守護王の最愛~運命を壊す禁断の恋は、祝福の淡雪を降らせる~

 零様はおもむろに立ち上がると、綾芽様の隣に立つ。
 そんな彼を見上げて、綾芽様は微笑んで彼に寄り添う。


 あの日に抱いた淡い気持ちも、どんどん大きくなっていって胸を焦がす。
 ずっとあなたを見つめていたい。
 あなたの隣に立ち、共に生きていきたい。
 それでも……。

 それでも。
 あなたの隣にはもう、大切な人がいる──。