ただ一言、「余計な遠慮はするな。使え」とだけ告げられて、その日のお説教は終わったけど。
そんなことを思い出していた時、縁側のほうから声をかけられる。
「馴染んだか、それは」
「──っ!! 零様っ!」
私は急ぎ彼の元へ向かっていき、跪く。
「自分でも驚くほど使いやすく、妖魔への対処が捗っております」
「だろうな。一つ、お前に任務を与える」
「──っ! 私でお役に立てるのであれば、なんなりと」
「桜華姫の警護にあたれ」
「え……?」
綾芽様の警護に、私が……?
でも、綾芽様の警護はいつも零様がしているはず。
その代わりとなれば、相当な人数を揃えて、それに私も加わって……。
私が口元に手を当てながら考えを巡らせていると、その考えを見透かしたかのように零様が私に告げた。
「警護はお前一人だ」
「へ……!?」
てっきり大勢で警護するうちの一人かと思っていた私は、想定外の事を言われて素っ頓狂な声をあげてしまう。
どうしていつも咄嗟の時に可愛らしい声が出ないのか。
それにしても、零様は外へ向かわれるお召し物だし、どこかに向かわれるのだろう。
そんなことを思い出していた時、縁側のほうから声をかけられる。
「馴染んだか、それは」
「──っ!! 零様っ!」
私は急ぎ彼の元へ向かっていき、跪く。
「自分でも驚くほど使いやすく、妖魔への対処が捗っております」
「だろうな。一つ、お前に任務を与える」
「──っ! 私でお役に立てるのであれば、なんなりと」
「桜華姫の警護にあたれ」
「え……?」
綾芽様の警護に、私が……?
でも、綾芽様の警護はいつも零様がしているはず。
その代わりとなれば、相当な人数を揃えて、それに私も加わって……。
私が口元に手を当てながら考えを巡らせていると、その考えを見透かしたかのように零様が私に告げた。
「警護はお前一人だ」
「へ……!?」
てっきり大勢で警護するうちの一人かと思っていた私は、想定外の事を言われて素っ頓狂な声をあげてしまう。
どうしていつも咄嗟の時に可愛らしい声が出ないのか。
それにしても、零様は外へ向かわれるお召し物だし、どこかに向かわれるのだろう。



