守護王の最愛~運命を壊す禁断の恋は、祝福の淡雪を降らせる~

 その言葉に私は喉の奥がツンとなって、唇を嚙みしめて感情を押し込める。

「その刀、お前に預ける。使いこなせ、それを」

 それだけを残して、零様はその場から去って行った。
 私は誰もいなくなった冷たい空間で泣く。

 零様のぬくもりと優しさを感じながら──