それから楓さんは毎日のように冬人くんのところへ来た。 「昔さー」 「覚えてる?」 「冬人って昔泣き虫だったよね。」 私の知らない話ばかり。 二人だけの思い出ばかり。 私は入れない。 入ることができない。 気づけば少しずつ距離を置いていた。