はるけき きみに  ー 彼方より -

「おのれ、言わせておけば」
 かっと血がのぼる。
 自身も抜刀した、切りかかろうとするのへ、

「タッチホールタイプからサーペンタインへ変わったんだよ。これからはシア・ロックの時代かもしれないな。いずれにしろどんどん改良されていくはずだ」
「な、なんの話しだ、それは」

「銃だよ銃。製造方法が変わってきている、改良されてね。旧式の銃は新式の足元にも及ばない。戦さになったらあっという間に勝敗がつくはずだ。やってくる外国船はまず旧式の銃を売ろうとするだろう。新式が出回る前にそれを処分したいからだ、自分らの儲けのためにね」

 鹿島の目が皿のようになっている。
 ただただその説明に聞き入っていた。

「だからどっちを買い取るか、それは天と地ほど違ってくる。自分が先に旧式を買わされたとしよう。それで敵対する相手が新式を買ったならどうなると思う? そうだよ、戦の勝敗はその時に決まったも同然だ。それも新式の銃にやられて被害は甚大なものになる。だから、今どんなものがあるのかを見極める必要があるんだよ」