「鹿島様に言いつかったのじゃ、お前から詳細を聞き出せとな。このあとご本人がおいでになる、この場所にだ。それなのにわしはどう申し開きをすればいいのだ」
居丈高に言いながら訴えるような響きがある。
「この上は、この場でそなたを!」
紫音へ近づこうとしたとき、
「お待ちください」
若い役人が止めた。
あの石川だった。
「恐れながらこの場の詮議はここまでかと。この上は鹿島様の判断を仰ぐべきかと存じます。鹿島様がご臨席の上で質疑を再開されてはいかがでしょうか」
ヒゲがはっとして、
「ああそうか、そうだったな。この上は鹿島様をお迎えに行こう。それでご指示を仰ぐべきかもしれんな」
今度は大きくうなずいている。
鹿島・・さまが?
紫音の心臓がドクンと跳ねた。
ここに来るというの。
私を尋問するの、直接に?
◆ ◆ ◆
居丈高に言いながら訴えるような響きがある。
「この上は、この場でそなたを!」
紫音へ近づこうとしたとき、
「お待ちください」
若い役人が止めた。
あの石川だった。
「恐れながらこの場の詮議はここまでかと。この上は鹿島様の判断を仰ぐべきかと存じます。鹿島様がご臨席の上で質疑を再開されてはいかがでしょうか」
ヒゲがはっとして、
「ああそうか、そうだったな。この上は鹿島様をお迎えに行こう。それでご指示を仰ぐべきかもしれんな」
今度は大きくうなずいている。
鹿島・・さまが?
紫音の心臓がドクンと跳ねた。
ここに来るというの。
私を尋問するの、直接に?
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