はるけき きみに  ー 彼方より -

 日本人は実直だ。まるでその容積のままで存在し、行動する。
 ひるがえって西洋人はと思う。
 その容姿も身振りも、精神でさえふわふわして取り留めがないように感じる。

 だからこそ彼らは目抜き通りで浮き立ってしまったのだ。

 両者は水と油のように違う。
 そんな二つの人種が、自分の時代に出遭うことになろうとは。

「はてさて、これからどうなるのか。世の中がどう動いていくものか」
 扇でパチンと首を打った。

 どちらにしろ、両者の間を取り持つ通訳は必須だ。
 それが無ければ交流が成り立たない。
 つまるところ、自分の懐に入る儲けをもだ。

 あの二人、マシューとサジットと言ったか。
 あいつらをどう扱い、どう使うのが得策なのか。

 にやりと笑った。
 そしてまたカステイラを口に放り込んだ。


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