門番が前方を見た。
二人の男が近づいてくる。
えっ、と思ったのはその容姿だ。一人は茶色い髪で一人は肌が浅黒い。
「異人だ、あいつらは」
「うん、そうだな」
その顔は明らかに日本人とは違っていた。
「だれだ、お前達は!」
「どこからやって来たのだ」
「我われはオランダ船の乗員です。嵐の海で遭難してはぐれてしまったのです」
「オランダ船はフライロート号といいます。船長はヨーハン・クレイブです。最近この堺の港に来ていませんか。もしくは、この沖で難破したオランダ船の話を聞いていませんか」
異人が交互に答える。流ちょうな日本語だ。
「おい、そんなこと聞いているか」
門番が顔を見合わせた。
「いや、まったくだ」
と、一人が思いついたように、
「俺が上部に聞いて来よう。お前はこいつらを見張っていてくれ」
言うなり走り出す。
「なに? こんな異人相手にどうしろと」
だが彼の背は小さくなっていく。
「おいこら、待て!」
言ってから気がついた。
自分は一人相手は二人だ、二人とも腕っぷしが強そうに見える。
思わず生唾をのむ。
「お、大人しくしてろよ。お前ら、この門前で騒ぎを起こしたらおしまいだからな」
あと退りしながら怒鳴っていた。
◆ ◆ ◆
二人の男が近づいてくる。
えっ、と思ったのはその容姿だ。一人は茶色い髪で一人は肌が浅黒い。
「異人だ、あいつらは」
「うん、そうだな」
その顔は明らかに日本人とは違っていた。
「だれだ、お前達は!」
「どこからやって来たのだ」
「我われはオランダ船の乗員です。嵐の海で遭難してはぐれてしまったのです」
「オランダ船はフライロート号といいます。船長はヨーハン・クレイブです。最近この堺の港に来ていませんか。もしくは、この沖で難破したオランダ船の話を聞いていませんか」
異人が交互に答える。流ちょうな日本語だ。
「おい、そんなこと聞いているか」
門番が顔を見合わせた。
「いや、まったくだ」
と、一人が思いついたように、
「俺が上部に聞いて来よう。お前はこいつらを見張っていてくれ」
言うなり走り出す。
「なに? こんな異人相手にどうしろと」
だが彼の背は小さくなっていく。
「おいこら、待て!」
言ってから気がついた。
自分は一人相手は二人だ、二人とも腕っぷしが強そうに見える。
思わず生唾をのむ。
「お、大人しくしてろよ。お前ら、この門前で騒ぎを起こしたらおしまいだからな」
あと退りしながら怒鳴っていた。
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