フライロート号での滞在が長引いていた。
銃の弾の交換がすめばすぐ下船するつもりだった。
それがクレイブ船長に新たな取引の通訳を頼まれたのだ。
そしてその取引で、マシューとサジットは凄まじい覇気を放つ男に出逢うことになった。
前日はどうということもなかった。
クレイブ船長に、
「なるだけ早く終らせてくれ。こっちは帰る所があるんだからな」
「そうか」
と言って探る目をする。
「君にも待っている人が出来たという訳だ。察するに日本人だろう? この国の女性だな」
「答える必要はないね。詮索されても迷惑だ」
「ふうん、それが答えになっているじゃないか。だがそれは難しいと思うぞ、西洋人と日本人、立場が違い過ぎるだろう? 君にはやっぱり西洋の女性が・・」
「うるさいな。なんなら今すぐ船を降りたっていいんだ、バイヤーとの交渉は俺抜きで勝手にやってくれ」
「い、いいや、悪かった。そう言わないでくれ。今日の商売は大きな取引だ、なにせ買い主は新進気鋭の武将だからな」
「来るのか、その者が」
「いや、今日はその配下との交渉になる。なんでも合戦を控えてすぐにも鉄砲が欲しいそうだ」
「合戦を控えて?」
「今の日本は乱世だ。力で相手をねじ伏せて天下を狙う猛者が大勢いるからな。どうやって自分が勝ち残るか、それに尽きるんだよ」
と言う彼の目が動く。
「噂をすればだ、来たようだ」
サジットが近づいている、彼は一人の侍を案内していた。
◆ ◆ ◆
銃の弾の交換がすめばすぐ下船するつもりだった。
それがクレイブ船長に新たな取引の通訳を頼まれたのだ。
そしてその取引で、マシューとサジットは凄まじい覇気を放つ男に出逢うことになった。
前日はどうということもなかった。
クレイブ船長に、
「なるだけ早く終らせてくれ。こっちは帰る所があるんだからな」
「そうか」
と言って探る目をする。
「君にも待っている人が出来たという訳だ。察するに日本人だろう? この国の女性だな」
「答える必要はないね。詮索されても迷惑だ」
「ふうん、それが答えになっているじゃないか。だがそれは難しいと思うぞ、西洋人と日本人、立場が違い過ぎるだろう? 君にはやっぱり西洋の女性が・・」
「うるさいな。なんなら今すぐ船を降りたっていいんだ、バイヤーとの交渉は俺抜きで勝手にやってくれ」
「い、いいや、悪かった。そう言わないでくれ。今日の商売は大きな取引だ、なにせ買い主は新進気鋭の武将だからな」
「来るのか、その者が」
「いや、今日はその配下との交渉になる。なんでも合戦を控えてすぐにも鉄砲が欲しいそうだ」
「合戦を控えて?」
「今の日本は乱世だ。力で相手をねじ伏せて天下を狙う猛者が大勢いるからな。どうやって自分が勝ち残るか、それに尽きるんだよ」
と言う彼の目が動く。
「噂をすればだ、来たようだ」
サジットが近づいている、彼は一人の侍を案内していた。
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