そんなときだった。
屋敷の門をたたく者がいた。
「突然やってきて、さぞご不審にお思いでしょう」
あの舟頭の瀬田だ。
「ですが、この周辺は胡乱なことになっています。もし迷惑でなければ、用心棒のはしくれに加えていただきたいのです」
「用心棒って・・、あなたがですか?」
「事情を説明いたします。信じていただけるかどうか、はなはだ自信がないのですが」
と言ったとき、傭兵の声がまた聞こえた。
「瀬田さん、中に入って。ここでは出来ない話のようだから」
座敷で瀬田がかしこまっている。
「さっき言ったことは、どういうことなの」
紫音がうながすと、
「なにからお話すればいいのか、実は、私はむかし丹波様にお世話になった者なのです」
「え?」
「二十年前のことです。お世話になったというのははばかられる、迷惑をかけたというのが本当のところです、それも大迷惑を。しかも奥方様の香苗様にも、取り返しがつかないことをしてしまったのです」
「それは、いったい」
「詳細はすぐお話しできないほど奥深いのですが・・」
そう言って視線を転じた。
どう切り出そうと思案しているふうだ。
屋敷の門をたたく者がいた。
「突然やってきて、さぞご不審にお思いでしょう」
あの舟頭の瀬田だ。
「ですが、この周辺は胡乱なことになっています。もし迷惑でなければ、用心棒のはしくれに加えていただきたいのです」
「用心棒って・・、あなたがですか?」
「事情を説明いたします。信じていただけるかどうか、はなはだ自信がないのですが」
と言ったとき、傭兵の声がまた聞こえた。
「瀬田さん、中に入って。ここでは出来ない話のようだから」
座敷で瀬田がかしこまっている。
「さっき言ったことは、どういうことなの」
紫音がうながすと、
「なにからお話すればいいのか、実は、私はむかし丹波様にお世話になった者なのです」
「え?」
「二十年前のことです。お世話になったというのははばかられる、迷惑をかけたというのが本当のところです、それも大迷惑を。しかも奥方様の香苗様にも、取り返しがつかないことをしてしまったのです」
「それは、いったい」
「詳細はすぐお話しできないほど奥深いのですが・・」
そう言って視線を転じた。
どう切り出そうと思案しているふうだ。

