はるけき きみに  ー 彼方より -

 サジットは運よく石川らと出会った。
 二人も菱屋の周辺を見回っていたからだ。

 事情を話して共に走り出した。


 時刻は夕方だった。
 日が山に入ろうとしている。

 辺りが闇になれば、追跡捜が難しくなるのは必至だ。
 過ぎていく時間がのろわしく思える。
 それでも河口を目指して突き進んで行った。