「あちゃー、どうしよっか」

美香も男子たちの盛り上がりに気づいたらしく、困った顔をしている。

もう、いっその事美香のマカロンを貰ってしまおうか。

いや、でも...。

私はぐずぐずと悩むことしか出来ない。本当、優柔不断でいいことなんてなにもないんだから。

「とりあえず、様子見とく...」

最悪放課後にでも渡せるから、今はまだ渡さなくても大丈夫なはず。

「そっか、じゃあうちマカロン渡しに行ってくるね」

「うん、行ってらっしゃい」

...どうしよう。でも、渡すしかないよね。

「意味とか関係ないから」とでも言って渡せばいいのかな。

でも、そしたらほぼ告白になってしまう。そんなの、恥ずかしすぎる。

もういっそのこと、この想いは墓場まで持っていっちゃおうかな。

...いや、むりむり。

やっぱり、「意味とか知らなかったー」と言って誤魔化そう。