人気バンドの紅一点?!~天然美女は溺愛される~

まぁ、なにしてくれんだーみたいな感じでわちゃわちゃしたくらいだし。
お互い様な作曲期間(とき)も今まで結構あったし、文句は吐き出し会で全部出すからね!
メンバーに恨み言とかは無いし、あったらARTEMISやってけてないと思う。
「さぁ、ちょっと僕やってみたかったコトあるんですけど~」
「お、なになに~?」
コウが言いだし、速攻でネイが絡みにいく。
「あのね、お悩み相談してみたいの」
「相談?胡瞳が?」
「お前そんなコトできねーだろみたいな目で見ないでもらえます?」
「さすがよくわかってらっしゃる」
「開き直んないで。それに俺にじゃなくて、メンバーの誰かに相談したい人を募集すんの。時間的に1人になるけど」
コウとネイが仲良く話している間に、セイと一緒にファンからのコメントに目を通す。
「あ、もう相談来てるよぉー・・・ってみんな相談多くない?ちゃんと相談できる人つくりなよ?」
まだやるって決まってないのに相談が来て、その多さに驚く。
「会ったコトない人だからこそ相談しやすいんじゃない?」
セイが俺もそうだと言わんばかりに相談を見ていく。
「えー、じゃあこれにしようかな!2人とも、始めるぞー」
わーわー軽くつかみ合いをしていた2人が動きを止め、ちゃんと正座をしながらセイのほうに向きなおった。
そういうところはホントファン大好きだよねぇ。
「『私は今友達とどう接すればいいのかわからず、不登校になっています。フリースクールにも通えていません。学校に行くにはどうしたらいいですか?』・・・だって」
セイが話を続けるたび、コウが心配そうに私のコトを窺っている。
大丈夫だよと目で伝えると、コウはまだ少し納得してない様子で画面に目を移した。
「じゃあ私が答えてもいいですかね?」
一応確認すると、3人が頷くので画面をのぞき込む。
「えっと、学校に行く方法?なんて必要ないです。あのぉ、義務教育だとかそういうの気にしなくて。まず学校に行きたくないんだったら行かなくていい。でも、面倒くさいから嫌だとか、そういう理由は絶対駄目です。私も経験してるのでよくわかるし・・・」
私も、友達との接し方に悩んで小6~中1前期まで学校に行けていなかった。
お兄ちゃんの幼馴染・・・つまりは私の幼馴染でもあるコウはずっと心配してくれていて。
毎日学校帰りに家に寄ってくれたし、フリースクールを紹介してくれたりもした。
私は結局フリースクールもいけなかったんだけど・・・。
その時は家族やコウ以外の『人』が無理だったんだよね、多分。