「ARTEMIS谷藤さん入りまーす!」
「エメラルドルキルさん入ります!」
「「よろしくおねがいしまーす」」
さて、明けましておめでとうございます。
新年早々、CM撮影です。
しかもなんと、ルキと一緒に。
車のCMで、コンセプトとしては『大人になってもドライブは楽しいよー』的な。
曲はARTEMISのものが使われる予定で、メンバーも何故か微妙な顔をしながらも喜んでくれた。
私の初・CMとARTEMIS初・CMソングに起用。
嬉しい盛りですよ、ほんとにね、ファンのおかげで。
「じゃあそこにリモートカメラがあるので、後部座席のほうにお願いします。えっとね、谷藤さんが奥・・・左でルキルさんは手前に右で、・・・あ、そうそう。じゃあ動きは入ってますか?・・・うん、仲良く会話してもらえればいいからね、よろしくお願いします。じゃあ撮影スタートしまーす!」
リハーサルを終え、現場監督が近づいてきて、改めて色々説明してくれる。
設定は、親が運転する車の後部座席で景色を楽しみながら仲良くドライブする、って感じ。
姉弟なのか恋人なのか詳しい設定はない。
親も、姉弟だったら2人の親だし、恋人だったらどちらかの親だし。
どちらにしろ関係は良好なわけだ。
「ユキちゃん、緊張してない?」
「私は大丈夫。ルキはどう?」
「僕は・・・うん、大丈夫。リハで一番緊張するタイプなので」
「じゃあ仲良くおしゃべりしよ!」
「はい!」
車が動き出し、しっかり座席に体を預けながら会話をする。
「それで、ゼノがいきなり無茶ぶりしてきて・・・」
「あぁ、コウもたまにしてくるよ!コウは天才肌だから無茶ぶりもレベル高すぎてついていけないくて・・・」
「でもなんだかんだ言って成功させてますよね」
「でもおふざけしすぎて歌詞間違えてマネージャーからお小言とんだりもするけどね」
「あぁ、たまにありますよね、そのたびにSNSで話題になってるので」
ルキがなにかを思い出しているかのように首をかしげる。
「でも私、歌詞間違いはいいコト・・・な方面だと思うの」
「え?なんでですか?」
「まぁ、間違えないのが一番だよ?でも、はっきり歌詞を間違えるコトで、ちゃんと歌ってるって証明になるから」
「あー・・・音源流してるとかそういうの」
「おふざけでリズム崩すトコロからしてちゃんと歌ってるってわかると思うけど」
コウだって、そんな狙いがあったわけではないと思う。
・・・っていうかそんな狙いで歌詞間違いするのはとても正解とは言えない。
偶然間違えて、『あ、ちゃんと歌ってるんですねー』くらいの自然な感じがベスト。
「ダンスは間違えれないんですよね。1人が崩れると全員が崩れるので」
「ARTEMISも歌詞間違いでの演奏が崩れるコトはあるけど規模が違うよね」
アイドルだって大変なのだ。
バンドである私たちよりも過激なファンもたくさんいるだろうし、グループ1の人気を誇るルキと仕事をする私をよく思わないファンもいるだろう。
「エメラルドルキルさん入ります!」
「「よろしくおねがいしまーす」」
さて、明けましておめでとうございます。
新年早々、CM撮影です。
しかもなんと、ルキと一緒に。
車のCMで、コンセプトとしては『大人になってもドライブは楽しいよー』的な。
曲はARTEMISのものが使われる予定で、メンバーも何故か微妙な顔をしながらも喜んでくれた。
私の初・CMとARTEMIS初・CMソングに起用。
嬉しい盛りですよ、ほんとにね、ファンのおかげで。
「じゃあそこにリモートカメラがあるので、後部座席のほうにお願いします。えっとね、谷藤さんが奥・・・左でルキルさんは手前に右で、・・・あ、そうそう。じゃあ動きは入ってますか?・・・うん、仲良く会話してもらえればいいからね、よろしくお願いします。じゃあ撮影スタートしまーす!」
リハーサルを終え、現場監督が近づいてきて、改めて色々説明してくれる。
設定は、親が運転する車の後部座席で景色を楽しみながら仲良くドライブする、って感じ。
姉弟なのか恋人なのか詳しい設定はない。
親も、姉弟だったら2人の親だし、恋人だったらどちらかの親だし。
どちらにしろ関係は良好なわけだ。
「ユキちゃん、緊張してない?」
「私は大丈夫。ルキはどう?」
「僕は・・・うん、大丈夫。リハで一番緊張するタイプなので」
「じゃあ仲良くおしゃべりしよ!」
「はい!」
車が動き出し、しっかり座席に体を預けながら会話をする。
「それで、ゼノがいきなり無茶ぶりしてきて・・・」
「あぁ、コウもたまにしてくるよ!コウは天才肌だから無茶ぶりもレベル高すぎてついていけないくて・・・」
「でもなんだかんだ言って成功させてますよね」
「でもおふざけしすぎて歌詞間違えてマネージャーからお小言とんだりもするけどね」
「あぁ、たまにありますよね、そのたびにSNSで話題になってるので」
ルキがなにかを思い出しているかのように首をかしげる。
「でも私、歌詞間違いはいいコト・・・な方面だと思うの」
「え?なんでですか?」
「まぁ、間違えないのが一番だよ?でも、はっきり歌詞を間違えるコトで、ちゃんと歌ってるって証明になるから」
「あー・・・音源流してるとかそういうの」
「おふざけでリズム崩すトコロからしてちゃんと歌ってるってわかると思うけど」
コウだって、そんな狙いがあったわけではないと思う。
・・・っていうかそんな狙いで歌詞間違いするのはとても正解とは言えない。
偶然間違えて、『あ、ちゃんと歌ってるんですねー』くらいの自然な感じがベスト。
「ダンスは間違えれないんですよね。1人が崩れると全員が崩れるので」
「ARTEMISも歌詞間違いでの演奏が崩れるコトはあるけど規模が違うよね」
アイドルだって大変なのだ。
バンドである私たちよりも過激なファンもたくさんいるだろうし、グループ1の人気を誇るルキと仕事をする私をよく思わないファンもいるだろう。



