〈side 寧璃〉
そわそわしながら部屋を歩き回る、落ち着きがない男×3。
コウの家に集まり、チラチラスマホを見ながら各場所で働いていた。
「ねーセイ」
「ん?どっち呼んだ?ネイ?セイ?」
「あ、ごめん、セイのほう」
「ほいほい、どーした?」
「これもうちょっと上にあげてほしんだけど」
「りょーかい、コウじゃ届かないもんな」
「セイ嫌い」
「ごめんって~」
終始和やかな空気。
それでも、俺の心は緊張に包まれていた。
今日は1年で一番大切な日と言っても過言ではない。
なんせ・・・。
「ねぇ、ユキちゃんと起きられんのかな?」
1/6、ユキの誕生日だ。
ユキ大好きマン×3にとっては誕生日というか誕生祭で、朝早くからコウの家に集まって飾りつけをしていた。
「大丈夫、約束は守る子だから」
「まぁたユキのコトなんでもわかってますアピールしてぇ~」
若干悔しがりながら茶化すと、コウは嬉しそうにしながらも苦笑いをする。
「・・・ネイは一番子供だな」
「なんか言ったのセイ」
「おー怖い怖い、なんも言ってないよー」
セイがぼそっと呟き、少し圧を掛けるとすぐに撤回をした。
「・・・うん、いい感じじゃない?」
満足げに部屋を見渡し、最後にデリバリーした料理を見て頷くコウに、2人で同意する。
部屋には『HAPPY BIRTHDAY』の風船にケーキの風船。
主役用のケーキサングラスに豪華な料理。
テーブルには、ユキのメンバーフラワーである白のスミレを基調とした花を生ける花瓶。
ユキの誕生花は白のスミレで、誕生花の色からメンバーカラーが決まっていた。
全員『黒』『茶色』『緑』『紺』とか暗めの色だったら不採用だったけど。
見事に『コウの赤』と『ネイの青』と『ユキの白』と『セイの黄』だったから、メンバーフラワーも使いたいしこれでいんじゃね?となったのだ。
「あ、そろそろみんな来るよ」
コウが時計を見てそういった瞬間。
──ピンポーン
インターホンが鳴り、カメラを見ると大所帯なスタッフたちが。
「いらっしゃ~い」
家の主でもない俺が玄関に鍵を開けに行き、スタッフたちを入れる。
メンバーの誕生日会には、必ずいつもお世話になっているスタッフたちを呼んでいた。
ハロウィンパーティーとかクリスマスパーティーにはさすがに呼んでないけど。
「はい、プレゼントここね~」
スタッフを代表して、マネージャーの彪兎が小さながプレゼントボックスを、プレゼントたちが集められているサイドテーブルにに置いた。
「ユキちゃんはもうすぐですか?」
シウさんが楽しそうに訊いてきて、コウが頷いた。
「誰が玄関まで行く?」
「俺行く!スタッフ2人くらいついてきて」
こうして・・・。
ユキの誕生祭が幕を開けようとした。
そわそわしながら部屋を歩き回る、落ち着きがない男×3。
コウの家に集まり、チラチラスマホを見ながら各場所で働いていた。
「ねーセイ」
「ん?どっち呼んだ?ネイ?セイ?」
「あ、ごめん、セイのほう」
「ほいほい、どーした?」
「これもうちょっと上にあげてほしんだけど」
「りょーかい、コウじゃ届かないもんな」
「セイ嫌い」
「ごめんって~」
終始和やかな空気。
それでも、俺の心は緊張に包まれていた。
今日は1年で一番大切な日と言っても過言ではない。
なんせ・・・。
「ねぇ、ユキちゃんと起きられんのかな?」
1/6、ユキの誕生日だ。
ユキ大好きマン×3にとっては誕生日というか誕生祭で、朝早くからコウの家に集まって飾りつけをしていた。
「大丈夫、約束は守る子だから」
「まぁたユキのコトなんでもわかってますアピールしてぇ~」
若干悔しがりながら茶化すと、コウは嬉しそうにしながらも苦笑いをする。
「・・・ネイは一番子供だな」
「なんか言ったのセイ」
「おー怖い怖い、なんも言ってないよー」
セイがぼそっと呟き、少し圧を掛けるとすぐに撤回をした。
「・・・うん、いい感じじゃない?」
満足げに部屋を見渡し、最後にデリバリーした料理を見て頷くコウに、2人で同意する。
部屋には『HAPPY BIRTHDAY』の風船にケーキの風船。
主役用のケーキサングラスに豪華な料理。
テーブルには、ユキのメンバーフラワーである白のスミレを基調とした花を生ける花瓶。
ユキの誕生花は白のスミレで、誕生花の色からメンバーカラーが決まっていた。
全員『黒』『茶色』『緑』『紺』とか暗めの色だったら不採用だったけど。
見事に『コウの赤』と『ネイの青』と『ユキの白』と『セイの黄』だったから、メンバーフラワーも使いたいしこれでいんじゃね?となったのだ。
「あ、そろそろみんな来るよ」
コウが時計を見てそういった瞬間。
──ピンポーン
インターホンが鳴り、カメラを見ると大所帯なスタッフたちが。
「いらっしゃ~い」
家の主でもない俺が玄関に鍵を開けに行き、スタッフたちを入れる。
メンバーの誕生日会には、必ずいつもお世話になっているスタッフたちを呼んでいた。
ハロウィンパーティーとかクリスマスパーティーにはさすがに呼んでないけど。
「はい、プレゼントここね~」
スタッフを代表して、マネージャーの彪兎が小さながプレゼントボックスを、プレゼントたちが集められているサイドテーブルにに置いた。
「ユキちゃんはもうすぐですか?」
シウさんが楽しそうに訊いてきて、コウが頷いた。
「誰が玄関まで行く?」
「俺行く!スタッフ2人くらいついてきて」
こうして・・・。
ユキの誕生祭が幕を開けようとした。



