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昼休みって騒がしいな。
昼休みはみんなが教室を行き来したり、屋上や中庭に、友達とおしゃべりしながら行ってるし、机や椅子を動かす人もいるからすごく騒がしい。
べつにそれが嫌なわけじゃ無いけど、私は静かに食べたいタイプだからちょっとだけなんか馴染めないと言うか。
「ねぇ、恋春。柊木さん、きてるよ?」
しばらくぼや〜っと窓の外を見つめていたら乙葉に声をかけられた。
「あ、ほんと?教えてくれてありがとね。」
あんな噂を聞いてしまった以上、顔を合わせるのは気まずい他ない。
微妙にやる気のない気持ちを押し隠して、私は笑みを貼り付け、教室から出た。
そこには、可愛らしいリボンのついたランチバッグを持った妃奈乃と、購買で買ったであろうパンを持った秋聖くんがたっていた。
「あ、恋春!来た来た。今日はどこで食べる?」
ワクワクした顔で、妃奈乃が聞く。
「うーんどうする?秋聖くんはどうしたい?」
私が秋聖くんを見てたずねると、秋聖くんは、ぼそりと答えた。
「え?おれ?おれはべつに・・・・どこでも・・・だって、おれがほんとうに用あるの、放課後だし。つかひとりで食べたいんだけど。」
なんて、言う!
すると、妃奈乃はくちびるをとがらせた。
「え〜なんで??じゃあ、さっき買ったカフェオレあげるからさ!もちろん口はつけてないよ?」
と、言って、秋聖くんに紙パックのカフェオレを差し出した。
「口つけてねえの、当たり前でしょ。」
と言いつつ、すたすたと歩き出す。
「ねぇまって!」慌てて妃奈乃が追いかける。
「・・・・うっとうしい。」
「え?」私には聞こえたけど、妃奈乃には聞こえなかったみたい。
ポカンとした顔で秋聖くんを見つめてる。
「だから、うっとうしい。」
やや苛立ちをふくんだ声で秋聖くんが言った。
「え・・・・」妃奈乃は驚きのゆえか、その場に立ち尽くしている。
「ねえ、恋春、ちょっと来て。」
え!?
妃奈乃を置いて、私を誘うってどういうこと!?ひどいよ!妃奈乃ともっと気まずくなるじゃん!
そんな私の気持ちなんてお構いなしに、秋聖くんはこっちを見てる。
その、綺麗に澄んだひとみのなかに、地味な圧を感じて、私はちびちびと足を進めてついていった。
連れてこられたのは、中学校の校舎との渡り廊下だった。
昼休みって騒がしいな。
昼休みはみんなが教室を行き来したり、屋上や中庭に、友達とおしゃべりしながら行ってるし、机や椅子を動かす人もいるからすごく騒がしい。
べつにそれが嫌なわけじゃ無いけど、私は静かに食べたいタイプだからちょっとだけなんか馴染めないと言うか。
「ねぇ、恋春。柊木さん、きてるよ?」
しばらくぼや〜っと窓の外を見つめていたら乙葉に声をかけられた。
「あ、ほんと?教えてくれてありがとね。」
あんな噂を聞いてしまった以上、顔を合わせるのは気まずい他ない。
微妙にやる気のない気持ちを押し隠して、私は笑みを貼り付け、教室から出た。
そこには、可愛らしいリボンのついたランチバッグを持った妃奈乃と、購買で買ったであろうパンを持った秋聖くんがたっていた。
「あ、恋春!来た来た。今日はどこで食べる?」
ワクワクした顔で、妃奈乃が聞く。
「うーんどうする?秋聖くんはどうしたい?」
私が秋聖くんを見てたずねると、秋聖くんは、ぼそりと答えた。
「え?おれ?おれはべつに・・・・どこでも・・・だって、おれがほんとうに用あるの、放課後だし。つかひとりで食べたいんだけど。」
なんて、言う!
すると、妃奈乃はくちびるをとがらせた。
「え〜なんで??じゃあ、さっき買ったカフェオレあげるからさ!もちろん口はつけてないよ?」
と、言って、秋聖くんに紙パックのカフェオレを差し出した。
「口つけてねえの、当たり前でしょ。」
と言いつつ、すたすたと歩き出す。
「ねぇまって!」慌てて妃奈乃が追いかける。
「・・・・うっとうしい。」
「え?」私には聞こえたけど、妃奈乃には聞こえなかったみたい。
ポカンとした顔で秋聖くんを見つめてる。
「だから、うっとうしい。」
やや苛立ちをふくんだ声で秋聖くんが言った。
「え・・・・」妃奈乃は驚きのゆえか、その場に立ち尽くしている。
「ねえ、恋春、ちょっと来て。」
え!?
妃奈乃を置いて、私を誘うってどういうこと!?ひどいよ!妃奈乃ともっと気まずくなるじゃん!
そんな私の気持ちなんてお構いなしに、秋聖くんはこっちを見てる。
その、綺麗に澄んだひとみのなかに、地味な圧を感じて、私はちびちびと足を進めてついていった。
連れてこられたのは、中学校の校舎との渡り廊下だった。

