もちろん、出迎えてくれた梅木くんと奥に座ってる松野くんも竹森くんも、はじめてあった時よりも、絆創膏やテーピングの箇所が増えている。


「やほーりんりんっ、今日もぼくらのお顔見に来たの?なんちて」

りんりん……

「お、お前っ今日はなん……何しに来たんだよ」

「マツ、落ち着いてよ」

「俺は落ち着いてるっつの!」

顔が赤くなって、座り方を何度も変える松野くん。全然落ち着いてない。
そんな姿を見て、梅木くんと竹森くんは笑う。

「これ、差し入れ。良かったらどうぞ」

テーブルに袋を置くと、梅木くんが一番のりであさり、取り出していく。

「あ、ぼくこのお菓子すきー!」

「おい、独り占めすんな!」

「やだよーん」


「……差し入れってこれ全部俺らに?」

さっそくお菓子の取り合いをはじめ出すのを横目に、竹森くんは首をかしげた。