わけありくんを護ります


グラウンドにわずか3人の強瀾メンバー。

それに対し、かまいたちはグラウンドの半分をしめるほどの大人数。

このアウェイの中、

強瀾vsかまいたちの乱闘がはじまった──



「……凛さ」

「待って。少しだけ静かにしてて」

同時にわずかばかりの生徒が校舎の窓から飛び出したけど、次々に倒していってる3人とは真逆で──

すぐのされ、倒れているかまいたちの子達にまぎれてどこにいるのかさえ、もうわからない。

──学校の強者として、生徒会にいる意味は3人を見て分かったけど、

やっぱりこの人数差は、実力だけでは埋まらない。……それは3人とも分かってると思うけど、誰がどう見たって、不利だ。

かまいたちの総長は奥でながめているだけだし。
相手の総長にたどり着いたとしても、勝つか負けるかより、どれくらいもつか、って感じ。

加勢すれば多少なりとも楽になるとは思うんだけど……
私の顔があちら側にさらされるのはちょっとな──ん?あれは……