再び、比江島くんを静かにさせながらのぞくと、
「そのくそな挑発にのってやる。強瀾には差を見せつけてつぶさないといけないと思っていたからな。貴様ら3人と後、総長を呼ぶんだな。1日時間をやる」
「あ?今ここでじゃねぇのかよ。4人ずつ勝負する気なら、3対3でいいじゃねぇか」
「まあ……ぼく的に皆ボコスカしてもいい気分っ」
「うちの校舎にも数人は残ってるしね。面倒だから、今やろうよ」
少し人数集めてくるからさ、と竹森くん。やっぱり乱闘の流れになりそう。
私も総長くん見たかったな。
「……ってヤバ、比江島くん戻って!」
とっさに掃除ロッカーの後ろに隠れれば、3人が一度校舎に戻り、靴をチェックし始めた。
「ちらほらいるけど、この子もこの子も……んー、って感じじゃない?」
「もういいだろ。そいつ置いたら、かまいたち全員つぶすぞ」
「……分かったよ。総長にやられた怪我がせっかく治ってきたのに、仕方ないね」



