依頼の説明に加え、またちょっと泣きそうになってる……
「……ま、そうだね。ボコボコで終わればいいんだけど」
私の意味深な言葉に、口が半開きになり、比江島くんは焦り出し、みるみる青ざめていく。
「え、えっそれってどういう……え!?まさか俺の息の根をとめ……ああ!!ほら無理だ!怖すぎるっ」
だからボディーガードお願いします!と。
なんとなくこの焦り方で、今部屋に入ってきた前も、誰かしらに追われてのこと、っていうのが分かる。
「でも君、もともと寮なの?」
「……実は、今日からで。俺が強瀾に来たの、少し前なんです。四月の終わり頃。家が近くて」
……居たよ。ここに。
家が近くてって理由で不良校来ちゃった子が。
しかも一番やめておいた方がいいタイプ。



