「夕飯なにかなぁ……着替えて準備しないと」 あと5分だけ……5分経ったら、部屋着になるから……そう思いながら目を瞑った。 ──カツカツ…… 廊下から誰か来てる。 もしや、夕飯のお知らせかな。 私、新参者だから教えにきてくれたのかも。 5分経たずして上半身をお越し、ノックを待っていれば、思った通り喜八さんが来た。 「凛ちゃん、今日手紙来てたからな」 「手紙?って……」 受け取ると喜八さんはそのまま帰ってしまい、私は『紺色の封筒』を受け取った。