──放課後、憩いの場探しにヤンキーくんの波を抜けながら、校内をうろついた。
だけど、一番ましだろうと行った屋上は思っていたよりも汚いし荒れていて、缶や空の弁当のタッパがあちこちに散らかり放題。
「……ある意味カオスだわこれ」
トイレ以外に落ち着ける場所などここにはない。
ならせめて、寮だけでも癒しや憩いになる場所であって欲しい──
そう強く願いながら私は寮へ向かった。
*
【強瀾寮】──
ああ、良かった……寮まで落書きとかあったら、って心配したけど、至って普通の3階建てだ。
オートロックの玄関から少し中を覗き、インターホンを押した。
はじめての寮生活だし、ちょっとドキドキするっ。
大人しく待っていれば受付からキャップを被ったおじいさんが顔を出し、すぐに解錠してくれた。
開いたドアから受付に行き、挨拶。



