──放課後、憩(いこ)いの場探しにヤンキーくんの波を抜けながら、校内をうろついた。 だけど、一番ましだろうと行った屋上は思っていたよりも汚いし荒れていて、缶や空の弁当のタッパがあちこちに散らかり放題。 「……ある意味カオスだわこれ」 トイレ以外に落ち着ける場所などここにはない。 ならせめて、寮だけでも癒しや憩いになる場所であって欲しい── そう強く願いながら私は寮へ向かった。