わけありくんを護ります



「……その通りだ。お前だけ胃袋ノーダメージとか、そっちのほうが許せねぇ」
「マツ……」

なんだかんだやって来た三人の結束は固い。

「……良かったね、竹森くん」
「だね。このまま平和的に帰れたら、気持ちいいんだけどな……」

小声で話す私たち。
すると、

「全員揃ったことだし!運ばなきゃ!座って待っててー」

梅木くんはまた鼻歌をきざみながら奥へ。
何を運ぶのかなんて考えなくても分かる。

「だよね……」

比江島くんはなんとも言えない顔で座りに行き、

「大丈夫……大丈夫、たえろ胃袋」

胃に声をかける竹森くん。

「4個とかじゃねぇよな?3個ってあいつ言ってたもんな?」

また胸焼けし始める松野くんが座り、私もとりあえず座った。