わけありくんを護ります


私に来た手紙は、比江島くんが入れたってことと、松野くんたちの手紙は竹森くん自身がヨイヤミだから、仕掛けるのは容易い、という話も聞いた。

比江島くんのノートと字が違うから気付かなかったのが悔しいけど。

……あと最後に、喜八さんと乙女子さんも、比江島くんのお父さんからの紹介で雇ったらしい。

本当、明かされる情報量ハンパじゃない。


「──まさか年単位でそんな計画されてたなんて。しかもお父さんと松野くんたちって……」

「俺の計画を知り実行してくれた、会社の将来有望な人材だ」

父は松野くんと梅木くんを両手で引き寄せた。

「えへへっ」

「わ、悪かったって。でもお前が娘とか、比江島がくそ強とか知らなかったのは本当だ。俺が女苦手なのも、こいつのお重も本当だ」

「……う、うん」

流れは分かったけど。知らないところで大きな計画が動いていたことも、比江島くんのことも全部、頭が追いついてない。

でも──

「比江島くんの、依頼はここでクリア?だよね?」

「ああ。わが娘ながら、よくやった」

「ワシの孫だからな」

「……うん」


──だったら、今日で同居生活も終わり、か。