わけありくんを護ります


大パニックの中、父の車に松野くんと梅木くんも乗せ、比江島くんから説明をしてもらった。


まず、2年前からいい噂を聞かないヨイヤミを更生させようと、父と警察でマークしていたそう。
ヨイヤミのせいで、周りの学校も荒れていったらしく。

そこに過去だけど警察沙汰のヤンチャをしていた比江島くんのお父さんも加わって、小学生から悪だったという松野くんと梅木くんを紹介してもらい、更生させ、警備会社の特訓を受けさせていたという。

そして、松野くんと梅木くんを強瀾に入れ、すべての学校の学生も更生、たて直しをしようと計画を立てた。

そんな時、強瀾の地味な学生が、ヨイヤミの2人が話していることを盗み聞きした、と追い回されてるところに、比江島くんのお父さんと比江島くんが乗る車と出くわした。

男の子を車に乗せ、追ってきた2人に、比江島くんのお父さんが比江島柚希と書かれたハンカチを彼らに渡し、逃げた方向をでたらめに言ったそう。
その直後、その男の子のかわりに、比江島くんが強瀾に通い、追われる身になることに。

偶々だったけど、それもすべて計画のためなら、と比江島くんは引き受けた──と。

総長になったのもたて直しをスムーズにするため。
ヨイヤミの総長は比江島くんが片すつもりだったみたい。

そしてボディーガードとして私を鍛えるために比江島くんにつかせた。

ちなみにその男の子が聞いたのは、
強瀾からヨイヤミに来た裏切り者がいるらしい、という話。
でもそのことは大人側でしか共有していなかったそうで。