わけありくんを護ります


松野くんたちが理解してくれたことに、はりつめていた空気がゆるむ。

隣にいる比江島くんも、少し肩の力が抜けたみたい。
でも、こちらからだけ答えるのは不公平だから。

「……同じ文面で来てるみたいだけど、3人はどうするの?」

ここにもメッセージが来る理由は?

もし、強瀾メンバーでヨイヤミのもとへ行くというなら……私もついていきたい。

「それは今から考える。送られてきた意味もはっきりしねぇ」
「凛ちゃんたちには、ヨイヤミが比江島くんを追っているから……って理由がつくけど、俺らには……それに、ヨイヤミの『ゲスト』ってどういう意味なんだろ」

竹森くんが、『ゲスト』の文字をさして首をかしげる。

「うん、そこについては私も気になってた」
「……あー!くそ!なんなんだよ、ヨイヤミのやつら!意味わかんねぇ!」

ダンッ!と思い切り机をたたく松野くんに、比江島くんだけが驚く。これはただのビビり。
静まる中、梅木くんが頬杖をついてポツリと呟いた。

「……これって単純にぼくらお誘いされてる、とか?」