「莉亜ちゃん、さっきは怖がらせてごめんね」
車のシートに座り、しばらくして拓海くんが話しかけてくる。
さっきお母さんと話してくれていたときのことかな?
「たしかにすこしびっくりしたけど怖くはなかったよ!むしろ、助けてくれてありがとう」
そう言うと拓海くんはほっとしたような表情をして「どういたしまして」と言ってくれた。
それにしても、どうしてみんなが来てくれたんだろう。
昨日お父さんから聞いていた話だと、運転手さんだけが来る予定だったはずだ。
「あの、どうしてみんながここに?」
「じつは学園長に頼まれたんだ、1人で大きな荷物運ぶのは大変だろうって」
「そうだったんだ……」
みんなが居なかったらどうなっていたんだろう……。
「なにはともあれ、莉亜のこと助けられてよかったな!このまま仲良くしてこうぜ!ルームメイトになってくんだし」

