あなたは守られる対象です!?

始まりは今回の主催者の詩さんのお父様が挨拶をし、それからメインイベントといえるのかわからない流しそうめんが始まった。



私はずっと庭の端っこの日陰でちょこんと座っていた。




あー暑い……




今日の私は長袖長ズボン。一応私もちゃんとしたかっこをしないといけなくスーツに腕を通している。




黒だし余計に暑い……



こんなに暑いのに顔色一つ変えずに動き回っている神白さんを見るとすごいなぁと思う。



「杏ちゃーんっ今暇?」




私が一人でいるとちひろさんが私の方に駆け寄ってきてくれた。




「ちひろさん!?……私は暇ですけど、ちひろさんはお忙しいんじゃないですか?」




ちひろさんも色々な人に声をかけに行くものだと思っていたからここにいてはいけないと思う。




私がいるのは庭の端。だから少し人が多いところからは離れている。




「んー?まぁいっかなーと思って、あそこにいると息が詰まっちゃうから」




え……?




その言い方に少し違和感を覚えちひろさんの顔を覗き込むと疲れているようだった。




もしかしたら今日は来くなかったのかもしれない。