「そろそろ行くんですけど……」




松風さんと話していると他の人達も寄ってきて結局みんなで楽しく談笑をしていた。




その途中から私の頭をずっとわしゃわしゃしている人もいるし私がここに入りたての時を涙ながらに語る人もいた。




今日の訓練はしなくてもいいのだろうか?




そう心配になるほどだ。




「ほら、離してやれよー杏が困ってんだろー」




やっぱり今も仲裁に入ってくれたのは松風さん。





「次はもっと話しようなー」




「絶対帰ってこよー」





「待ってるからなー」




みんな……




最後までみんなの優しさに触れここを離れたくないなと思ってしまう。




次、か……ここにいる人達はいつも死と隣り合わせ。




だからこのメンバーでまた会えるかは誰も保証できない。