「よし、こんなものかな……」



今回は流しそうめん。だから中庭の真ん中にドドンッと流しそうめんを流す竹が伸びている。




そして至る所には風鈴が吊るされており風が吹くたびに綺麗な音を奏でてくれている。



これから私はここに来るお客様の受付をした後隅の方でちょこんと立っていればOK。



本当はずっと詩さんの護衛をしないといけないのだが今日は挨拶回りなどの交流をしないといけないから私は行けない。




もし私が会話を聞いてどこかに話したら大問題だから。




まぁここで詩さんに危害を加えようとする人は私が倒すんだけど……




あの日詩さんから貰ったネックレスも毎日つけている。




これがあれば連絡ができるからなんとかなる。




「八神様、そろそろよろしくお願いします」




もうする事がなくボーッとしていると後ろから声がした。




「了解です」




もうきっと会が始まる時間なのだろう。私を神白さんが呼びに来てくれた。




やるからにはちゃんとやらないとねっ




まだ詩さんの事はモヤモヤするが一旦忘れて私は今日やらなければいけない事に専念する。