その次の日、俺はいつかと決めていたネックレスを取りに行った。




本当は護衛と俺を繋ぐ物なのだが、俺からのプレゼントとして渡してしまった。まぁ間違ってはいないからいいだろう。




見た目はネックレスなので思いの外杏は喜んでくれているみたいだ。




にっこりと笑うその笑顔にまるで心臓を撃ち抜かれたような気がした。




あーくそ、こいつを誰にも見せず俺のものにしてー




可愛すぎると柄でもない事を思っている自分いる。




すぐにでも帰って何かしたいと思い足早に歩き出す。




少しして、後ろから気配がしないと思い振り返ると案の定の姿が見当たらない。




……あいつどこ行った?




くそっあいつ一応俺の護衛だろ?護衛対象見失ってどうする……




きっとまだついさっきいたジュエリー運河の近くにいるだろう。




そう思いさっき歩いてきた道をまた歩いて行く。